劣化の原因と再生方法

リサイクルバッテリー

鉛バッテリーの劣化の原因は、サルフェーションだと言われています。
サルフェーションとは、硫酸イオンと鉛イオンとが、化合して電気を生む際に出来る、硫酸鉛の結晶体です。この化合は、電気を生む過程で、なくてはならない現象です。
通常、硫酸鉛はバッテリーを充電することで電解液に戻るものですが、微量に戻らなかった硫酸鉛が時間の経過と共に、少しづつ蓄積されて極板を覆ってしまうのです。
この現象が、電気の出入りを妨げとなる不導体となると共に、硫酸に戻らなければ電解液は、"ただの"水となり寿命を迎えるのです。

バッテリーを再生するには電極を覆ってしまった硫酸鉛を元の電解液に戻してやれば、バッテリーを再生することができるのです。

バッテリー再生のメリット

コスト削減

リサイクルバッテリー

バッテリーの交換には、当然のことながら新しいバッテリーの購入費用が必要です。
しかし、本来廃棄するはずのバッテリーを再生することができれば、新たなバッテリーの購入にかかるコストの大幅な削減ができます。

環境への配慮

リサイクルバッテリー

バッテリーを廃棄する際、鉛蓄電池に使用されている鉛はインゴットとなり、再利用されます。
ですが、その一方でケースに使われている素材は再利用できないため廃棄物となります。
また、有害な特定有害廃棄物に指定されている硫酸などは、普通に廃棄することも難しいため不法投棄の問題が発生します。。

このように、単純に処分するだけでも注意が必要な鉛蓄電池ですが、再生利用することができれば不法投棄の心配もなくなり、廃棄物の削減に大きく貢献することができるのです。